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2011.01.05

「マスク用フィルタに関する自主基準」を制定

 高性能の不織布マスクは、かつて、工場、病院など業務用を主として普及してきたが、花粉症対策、数年前のサーズ問題、最近の新型インフルエンザ対策用マスクとしてその有効性が故、一般消費者を対象とする衛生マスクとしても広く普及、今やマスクの主流となった。
 一般消費者に対し不織布マスクの普及、需要が急増すると共に、性能も含めた認知度が一層高まる一方で、その性能の表示、試験方法や表現などの適正についても改めて議論されるようにもなってきた。
 これらを背景に、日本不織布協会としてはマスクの材料となる不織布フィルタ素材とその性能が、一般消費者、マスクメーカー、サプライヤーなどに正しく理解され、取引されることが必要であるとの認識のもと、また、関係各位へご参考となるよう、下記の通り、当協会の推奨する「マスク用フィルタに関する自主基準」を制定、公開することにした。
 この基準は、関係会員で構成するマスクタスクフォースを発足、同会議で検討、原案を作成、関連する当協会フィルタ部会、理事会で諮り承認されたもの。

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【マスク用フィルタに関する自主基準文章抜粋】

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当協会は、マスク用フィルタに供する不織布について、正しい理解と取引のために次に記す基準に基づき管理されていることを推奨する。
なお、マスク性能は、マスク設計とフィルタ性能が密接に関わっているため、マスク設計に見合ったフィルタの使用、マスクでの性能確認などマスクメーカーとの連携が必要である。

[1.フィルタ性能管理基準]---------------------------------------------

(1)捕集性能・圧力損失
使用用途が考慮された一般的なマスク及びマスク用フィルタの試験方法に基づいて評価することを推奨する。評価結果は、使用した試験方法及び試験機関を明示する。

<一般的な試験方法の例>
a)Bacterial filtration efficiency (BFE)
 ASTM F2100、 F2101、 JIS L 1912の付属書に記載
b)Sub-micron particulate filtration efficiency at 0.1 micron (PFE)
 ASTM F2100、F2299に記載
c)Differential pressure (ΔP)
 ASTM F2100、MIL-M-36954Cに記載
d)Viral filtration efficiency (VFE)(Nelson Laboratories法)
e)花粉粒子の捕集(ろ過)効率(全国マスク工業会法)
f)防じんマスク等の規格
 日本:防じんマスクの規格(昭和63年労働省告示第19号)
 米国:Respiratory Protective Devices(42 CFR Part 84)
 欧州:Respiratory protective devices. Filtering half masks to protect against particles. Requirements, testing, marking(EN 149)

(2)原反物性
原反物性は、次の項目について不織布等に関するJIS規格に基づき評価することを推奨する。
a) 単位当たりの質量
b) 厚さ
c) 通気性
d) 引張り強さ及び伸び率(MD方向)

<一般的な試験方法の例>
・一般不織布試験方法(JIS L 1913)
・不織布しん地試験方法(JIS L 1085)
・織物及び編物の生地試験方法(JIS L 1096)
・医療用不織布試験方法(JIS L 1912)

(3)品質管理・品質保証
品質管理は、測定頻度を定め、品質管理値が定められた規格に適合することを確認
し、品質保証する。試験結果を保管し、トレーサビリティに対応出来る体制を取る。

[2.安全基準]--------------------------------------------------------

 使用用途がマスク用フィルタであるため、以下の安全基準に配慮することを推奨する
・著しい変色および異臭がないこと。
・安全に配慮した製品であること
・原材料および製造工程でホルムアルデヒド不使用であること。また、輸送中にもホル
ムアルデヒドが混入しないように配慮すること。

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